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水道インフラの未来をつなぐ、外国人インターン受け入れの挑戦
一歩踏み出した先に訪れた変化

ルピナ中部工業株式会社

企業ルピナ中部工業株式会社

長野県/建設業

インターンオルホン ガンゾリグ

モンゴル/モンゴルコーセン技術カレッジ 建設・土木工学科

受入目的

水道インフラの未来を守る、
外国人材との協働と育成から生まれる変化

Q.インターンシップを受け入れようと思ったきっかけを教えてください。
2019年頃から、少子高齢化による人手不足がますます深刻化していることを実感し、水道インフラという社会に欠かせない仕事を、今後どう守っていくかを真剣に考えるようになりました。弊社は小さな組織ですので、日本人だけに頼った人材確保には限界があります。そこで、外国人材の採用を検討し始めました。具体的には、設備・水道・土木工事に精通する現場管理者としての役割を担っていただけるような、高度人材の採用です。
私自身は外国人材の採用に大きな不安はありませんでしたが、社内の理解を得るのは容易ではありませんでした。「なぜ日本人ではなく外国人なのか?」という声や、言語やコミュニケーションへの不安を抱く社員も多かったのです。
そこで、まずは社員が外国人材と接する機会を作り、異国から来るインターンへの理解を深めること、そして今後の受け入れ準備を会社だけでなく社員一人ひとりが学ぶ機会にすることを目的に、本事業への参加を決めました。また、これをきっかけに地域に根ざした弊社の事業においても、国際的な視点で物事を判断できる感覚を身につけたいという思いもありました。
そして今回ご縁をいただいたのが、モンゴルのOrkhonさん(以下、オギさん)です。受け入れ当初は社員から不安の声もありましたが、実際に現場に入ると、18歳という若さあふれるエネルギーが社内に広がり、親しみやすく素直で真面目な人柄によって、社員も刺激を受けながら温かいコミュニケーションを育むことができました。

インターンシップを受け入れようと思ったきっかけインタビューの様子

活動内容

人を知り、仕事を知り、視野を広げる。
さまざまな人と仕事に触れることで、働く現場のリアルを体験

Q.どんなインターンシップを行いましたか?
「設備」と一言でいっても、弊社の業務は排水や配管、空調、暖房、消火設備など非常に幅広く、一括りにはできません。そこで今回は、現場でのCADを使った設計や施工の経験を中心に、実務を幅広く体験してもらいました。さまざまな部署の人たちとの会話を通じて、多様な仕事の存在を知り、弊社の仕事を彼の視点で感じてもらいたいと考えたからです。
さらには、将来の可能性を広げる機会になればという思いから、経理や総務部、時には営業の入札現場への同行など、学校のカリキュラムでは体験しにくいであろう業務にも積極的に関わってもらいました。全部署の社員と接してもらうことで、幅広い経験を積んでほしいという思いがありました。オフィスでは、活動だけでなく生活も含めて、日本での経験全体が成長の糧になればと考え、社員とのランチやイベントなどコミュニケーションが自然に生まれる場を作りました。
彼の前向きで明るい人柄と高い日本語能力により、コミュニケーションは非常にスムーズで、むしろ我々の方が、「顔を見て笑顔で挨拶をする」といった彼の行動一つ一つから、忘れていた大切な姿勢を思い出させてもらいました。覚えも早く、分からない単語はすぐに勉強して翌日質問するその勤勉な姿勢に、刺激を受ける社員も多かったです。インターンシップへの参加は、会社としても、私自身としても、新しい風を取り入れる大きな一歩となりました。

インターンシップの働く様子

受入成果

若きインターンとの協働で変化した、社員の姿勢。
高まる外国人材採用への意欲

Q.受入前後を比較して、あなた自身や社員・組織にどんな効果がありましたか?
インターンを受け入れる前と後で最も変化を感じたのは、会社の空気感です。仕事を教えることや食事の場を設けるなど、社員にとって「当たり前」と思っていたことも、彼が常に感謝の気持ちを伝えてくれたことで、社員の中に「もっと役に立ちたい」「もっと教えてあげたい」という思いが芽生え、温かいやりとりが生まれました。教える・教わるといった一方向の関係ではなく、上下関係や国籍の違いを超えて互いを尊重し教え合う「お互い様」の関係性なのだと改めて気づかされた期間でした。彼の姿勢を通して、私たち自身がどのような在り方を目指すべきかを考える機会にもなり、会社も社員も成長することができたと確信しています。
彼自身は今回の技術体験を通し、水道インフラの重要性を強く感じたようです。弊社の技術があれば、母国でもライフラインを守る整備ができるかもしれないと考えていたとのことで、まだ18歳と若いながら「学んだことをどう母国に還元できるか」という高い視座を持っていることに深い感銘を受けました。
彼の夢の実現のために、弊社としても技術提供・支援を約束しています。今回のインターンシップを単なる「思い出」にせず、関係性を継続し、いつか一緒に水道に関わる仕事ができたら嬉しいです。今回のインターンシップ参加を機に弊社としても、今後積極的に外国人材を採用していきたいと考えています。
変化は、踏み出した先に訪れるものです。踏み出さなければ何も変わりません。だからこそ、一歩でも半歩でも踏み出すことが大事だと、このインターンシップを通して改めて感じました。

インターンシップの働く様子

インターン生の声

日本での実践的な学びと温かな体験を糧に、
将来は水道インフラの技術を母国に

Q.インターンシップで得られたことを教えてください。
このインターンシップを通じて、CADを用いた給水設備や現場配管作業の設計・デザイン手法、現場作業の様子を学びました。モンゴルで給排水設備や衛生工学について簡単に学んだことはありましたが、実践的な経験を通して理解が深まり、専門スキルの向上につながりました。特に印象に残っているのは、大規模施設の配管設計プロジェクトに関わったことです。チャレンジする課題も面白く、水道だけでなく自国とのコンクリートの使い方の違いを知ることができ、大変勉強になりました。
さらに、日本の職場文化も学ぶことができました。特に時間厳守の考え方については、日本の厳しさを改めて教えてもらいました。そこで、始業時間前に余裕をもって出社するようにし、結果、日本語勉強や論文の課題等も両立が可能となりました。日本で学んだ日々の「心がけ」です。
職場の方は優しく親切な方ばかりで、いつも「大丈夫?」「困ったことはある?」と声をかけてくれました。ランチや夕食などもご一緒させて頂き、家族のような温かさの中で日々楽しく過ごすことができ、そのおかげもあって、大変なことはありませんでした。約1か月半という短い期間でしたが、非常に貴重な経験知識を得ることができ、関わってくださったすべての方々に心から感謝しています。
今後は、まずは将来への第一歩として、日本の大学を受験する予定です。合格した際は、学問を深めつつ、自身の成長に向けて努力を重ねていきたいです。そして卒業後は一度モンゴルに帰国し、コネクションを形成しながら日本で学んだ技術や知識、構築したネットワークを活かし、母国の水道インフラ整備に貢献したいと考えています。

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